7月30日は岡崎里美の命日だ。一日中、ビートルズを聴いていた。
Love, love, love, love, love, love, love, love, love.
All you need is love, all you need is love,
All you need is love, love, love is all you need.
LOVE & PEACE の時代・・・・
ジミ・ヘンドリックスが死に、ジャニス・ジョップリンが死に、ジム・モリソンが死んだ。
ジャック・ケルアックが死に、ニール・キャサディが死に、アメリカン・ニューシネマの主人公など、若者たちのヒーローの多くが死んだ。
ドイツ・イタリア・日本では若い革命家が殺し合い、ベトナムの戦地では多くの若い兵士が死んだ。
こんな時代に17歳の岡崎里美も死んだ。ビートルズが解散した翌年の1971年の7月30日のことだった。
Love, love, love, love, love, love, love, love, love.
All you need is love, all you need is love,
All you need is love, love, love is all you need.
といっても、この当時の自分は小学生でLOVE&PEACEもビートルズも学生運動も知らなかった。
1970年代後半が青春だった自分の時代は、すべてが「カネ」の時代に変わっていた。
夢中で聴いたロックもパッケージされたモノで何かが違った。
LOVE&PEACEの時代の光と影をすべてひっくるめてあこがれであり、
この時代のロックを聴くことや詩を読むことが、自分の居場所を探すことだった。
そんな中で、岡崎里美や高野悦子や奥浩平と出会い、彼らのひたむきな生き方を知った。
他人が窺い知れない胸の内に深い喪失感を抱え込んでいたからこそ純粋であり、
純粋であろうとすればするほど、ガラスのように壊れやすい。
Love, love, love, love, love, love, love, love, love.
All you need is love, all you need is love,
All you need is love, love, love is all you need.
人は誰もが「私ではない私」に自分の人生を重ね合わせることがある。
そして「私ではない私」の人生の記憶や時間、感情、経験を、共に分かち合うのだ。
いつの時代も時代を表現する死があり、分かち合うことによって私たちは生かされている。
(2017年8月23日)